ガマディ計画!~医療機器分野de問題解決~
ある時、医療機器メーカーより、乳がん検診装置”マンモグラフィー”の部品について、メーカー既存の協力先20数社では、どこも加工できないので、助けてほしいとSOSがありました。問い合わせのきっかけは、当社のウエブサイトをご覧いただいたことです。
アルミ製のその部品は、大きさは、10x25x350mmと小さいですが、中央に長穴が空いていて、普通に加工したのでは、ソリやねじれが生じやすい、いわゆる歪みやすい形状をしていました。
この部品は全体の平面度が0.05mm以下の指定があり、これ以上変形が大きくなると測定したデータに誤差が生じて使えないため、どうしてもこの部品を要求通りに作る必要に迫られていました。
ここで役立ったのは、当社の技能者が持つ工程設計能力です。どの順序で、どこを加工するかによって、最終的な部品の精度が決まります。
過去の失敗事例やデータに基づいて、最良を思う方法を選択し、試行錯誤を重ねた結果、約ひと月で難題をクリアしました。
このことがきっかけで、このメーカーからは、何度となく、問題案件が持ち込まれ、それをクリアすることで年々お取引が増えています。
(直径φ13mm 全長17mm)