皆さん、こんにちは!

少し前にご紹介しました「マンダラ思考で夢は必ずかなう!」の中で著者
である松村寧雄(まつむらやすお)氏がセレンディピティという言葉を取
り上げられています。ここからは、本からの引用を含めご紹介します。

セレンディピティという言葉を私が初めて伺ったのは、当時日亜化学で、
中村修二氏が世界で初めて青色発光ダイオードを発明された時だと記憶
しています。普通では気付かない実験中の出来事を中村さんだから気付
き、青色発光ダイオードを発明することができたのだと伺いました。

セレンディピティという言葉は、「偶然の発見」とか、「予期しない幸運
に巡り会う能力」とか「思わぬところからいいものを得ること」など解釈
されているようです。

ニュートンがりんごが木から落ちるのを見て、万有引力を発見したことや
アルキメデスがお風呂に入っている時に、あふれるお湯を見て、王冠の混
じりものの有無を見分ける方法を発見した例や、田中耕一さんが失敗した
試薬を使って実験した結果がノーベル賞に結びついた例がセレンディピティ
を説明する事例として、本には紹介されています。

ここで大切なことは、これらはすべて偶然ではないということです。彼ら
が特別運が良かったわけでもないのです。偶然ではなく、これらはすべて
今までの努力の積み重ねの結果であり、常にそのことを考え続け、考えぬ
いた結果として、与えられた結果だと思います。その人の才能のように言
われる”ひらめき”も学び続け、悩み続けた経験から出た知恵だと思います。
著者の松村さんのお考えは、とてもストレートに私の腹に落ちました。

発想を豊かにし、セレンディピティを身に付けるには、3つのことが大切
だそうです。一つ目は、物事を見るとき、固定観念を持たないことです。
一人の女性を見る時、ある人は、その女性を「妻」と捉え、またある人は、
「母親」と捉え、ある人は「恋人」と捉える場合があるのです。コップも
普通は、水を飲む道具として捉えますが、発想を変えれば花瓶になったり、
ペン立てになったりするわけです。

二番目は、視点を変えることです。同じ現象でも視点を変えると認識の仕
方が変わるのです。例えば、おわん型のヘルメットは、逆さにしたら、ボ
ウルとして、野菜を洗う時に使う容器になりますね。

三番目は、特別に意識することですね。例えばNASAの仕事がしたいと
思った場合に、テレビを見たら、NASAの特集をやっていたり、NASA
の仕事をしている人が身近にいることに気付いたりしたり。そんな経験は
ありませんか。

こんな時、私達は、すべてが自分のために用意されたような感覚を持ち、
偶然だと強く思ったりしますが、それは、今まででも同じような情報に接
していたのにたまたま自分が意識し出したために、気付くようになっただ
けなのかもしれません。

でも、ほんとうにそれだけでしょうか。私は、言い続けること、言葉に発
することは大切なことだと思います。言葉に出し、何らかの形で情報発信
することで自分の欲しい情報が、自分に集まるようになると感じています。
自分の逢いたい人に巡り会えるかもしれません。

大切なことは、決して情報を隠そうとしないことです。私は○○ができます!
と世界に向けて言い続けることが大切だと思い、実践しています。

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