こんにちは。

今日は製造現場での品質保証のお話です。
町工場でのモノづくりでは、単一工程で終わる仕事もありますが、
多くの場合は、多数の工程に渡り、仕事が流れ、最後に出荷検査を
行って、当社の製品として出荷されるのです。


第一工程加工⇒チェック⇒第二工程加工⇒チェック⇒・・・⇒出荷検査

”品質は工程で作り込む!”という考え方に基づいて、自分の担当
工程の作業を確実に実行し、しかも自分の工程終了時点での出来栄
えを自分でチェック、又は第三者に確認してもらい、後工程へ送る
ことが大切です。多工程に渡る製品に関しては、自分の工程のこと
を考えるのではなく、次工程で作業がしやすいように配慮すること
も重要なことです。

工程内の検査(加工者自身が行う検査、もしくは出荷検査前の検査
を言います。)では、加工者自身が行う場合は、”これくらいのミ
スはいいだろう”といった甘えや、うっかり見過ごしてしまったり、
思い込みによってミスを見つけられなかったりする可能性がありま
す。できるだけ第三者の検査を受けることも重要なポイントです。

今日は、T・T氏によるコーチングを受けました。
その中で「自分の後工程をお客様だと思って加工すれば、加工不良
は防げるのではないですか。」とご助言いただきました。すばらし
いご指摘ですね。長年加工現場にいて、ご指摘いただいた視点でモ
ノづくりを考えたことはありませんでした。
また、「常にお客様の姿を意識して、仕事をすることが大切です。」
ともご助言いただきました。

私は、今まで当社の社員に常にお客様を意識させることはしていま
せんでした。やったとしても年に数回、全体会議でお客様との取引
の様子を話す程度でした。
「先日のA社さんの仕事だけど、図面の要求している精度以上に良い
製品だったから、社内の後工程での時間が短縮されて、助かったよ。
」といったお客様からのお礼の言葉や「先日納めてもらった仕事は、
使えたけど、ちょっと傷があったよ。」といったクレームとか。良
いことも悪いことも、詳しく話してはいなかったのです。

良い仕事をした時には、きちんと評価し、不良品を作った時にはき
ちんと注意し、不良品を出すと、お客様にどのような迷惑がかかり、
会社はどのように損失を被るかをきちんと指導しなければいけない
と再認識することができました。メリハリのある指導が必要なので
すね。

コーチに感謝です。ありがとうございました。