皆さん、こんにちは!

今日は、豊川商工会議所で開催されましたものづくりセミナーⅠ「オンリーワン
企業への挑戦!!~世界に通用するものづくりと人材育成~に参加しました。
講師は、株式会社浅沼技研、浅沼進氏でした。

浜松市にある浅沼技研は、従業員数80名の中堅企業ながら、3次元測定機の
精度検証であるアメリカ国家標準技術研究所(NIST)の高度な技術認定であ
るNVLAPを取得されているそうです。私はこの認定自体を初めて聞きました。

浅沼さんのモットーは、世界に通用するものづくりをすることだそうです。これ
からのものづくり、特に自動車産業は、車を作って輸出する時代は終わり、日本
で重要な部品を作り、パーツとして輸出する時代が来ることを予想し、グローバル
な視点でものづくりを見てこられた結果ですね。その他、創業されてまもないころ
から自分の身内ではなく、他人が事業継承してくれる会社を目指し、経営されてき
たそうです。自他とは利他であるというお考えもお持ちなのです。

今回は、ものづくりと人材育成のお話をいろいろと伺いました。その中で、印象に
残った言葉をご紹介します。

・小さな企業の経営者も、世界を見据えて経営しなければいけない。ドイツに
 注目することもおもしろい。
・製造業はまだまだ伸びるが、きちんとした精度保証ができる企業に限る。
・ものづくり企業の経営は、いかに自社の名前を売り、ブランド化し、ものづくり
 が好きな人を集めるかが大切である。
・ものづくりのスタートは原材料の素材づくり。ここを押さえることがポイント。
・人を使って、現場の仕事をこなすのは、社長でなく部下である。いかに信じて
 任せ、少し離れたところから見守るかが社長の仕事だ。
・しかる時は、徹底的にしかる。しかし、その前に「あなたのためを思って、しか
 るんだ。」という自分の思いを伝え、社内風土作りを行った上で行う。
・情報は、 部下から入れて、部下から出すことを心がける。社長はあくまでサポ
 -ト役に徹するのが良い。
・経営者は、自ら動いてはいけない。いかに楽するかを考えることが大切。
・常に社員には感謝していることを口に出し、態度に出して伝える。

まだまだたくさんの気付きをいただきました。浅沼さんは、豪快な反面、とても繊細
で他者に対する気遣いが上手な方だでした。