皆さん、こんにちは!今回は、明治大学の学生さんのお題にお答えしようと思います。

でも、答えになっているかどうかは、ちょっと疑問符がつきますが。

<質問>
御社の最適規模(従業員数、売上高などで測るとして)は、どの程度のものとお考えでしょうか。
その理由についてもお聞かせください。
(明治大学商学部教授 村田潔さん)


私は、父から引継ぎ、代表取締役になってから今年で9年になります。
現状の従業員数は、14名です。
当初から、会社の人数を増やしどんどん年商を増やしていこうとは思っていません。
少数精鋭で、小さくてもキラリと光る企業を目指しています。

当社の目指しているのは、アパレル業界でいうと安価で大量生産する大型店ではなく、高級ブランドを扱うブティックなのです。

大量生産し、コストパフォーマンスに優れた製品を提供することも大切ですが当社のような経営資源に乏しい企業は少数精鋭で、こだわりある経営をしなくてはと考えております。
付加価値の高い仕事を求め、お客様の立場になったモノづくりを進めることでお客様を驚かせ、感動いただき、笑顔になっていただく・・・そんな仕事ができる企業を目指しています。

現状の売り上げは1.5億にも満たない数字ですが10年後には、一人1億の売り上げで年間14億円の売り上げを目指しています。

そうなったあかつきには、従業員一人当たりの年間給与は最低でもひとり1,200万円にしたいのです。

仕事の成果は、お金だけでははかれませんが今の町工場の職人の給与は、他の業界に比べ、かなり低いといわざるを得ません。

10年で売り上げ10倍は夢物語と思われるでしょうが現状で社内にある一番付加価値の高い仕事で社内をすべて満たすことができたらそれだけで、9.5億円の売り上げが確保できます。

まあ、あくまで皮算用なのですがでも、そうした高付加価値の仕事がひとつ、またひとつと増えてきています。

人、モノ、金、どれをとっても経営資源の少ない零細中小企業が輝くためには、投資は自らの得意分野、すなわちUSPの部分を伸ばすためのみに行いそれ以外の部分は、お互いにネットワーク作りを進めてお互いに協力し合う体制作りが必要だと考えます。

というわけで当社の10年後は、やはり今と同じ14人。
人は若返っているのが理想です。
売上高は、14億円、経常利益は、2.8億円が目標です。