皆さん、こんにちは!

ずいぶん前に、ミナログのみどりかわさんからご提案があったブログ討論会の
テーマ『アナタはロボットとどんな関係を期待しますか?』について考えてみ
ようと思います。みどりかわさん、遅れてしまって申し訳ありません。

私は、ロボットと聞くとソニーが開発したAIBOを思い出します。10年ほど
前のことですが、母がとても元気を無くしていた時期がありました。何をする気
力もなく、生きがいも何も見つからない状態でした。いろいろと手を尽くしても
一向に快方に向かわない母のために、思いついたのがAIBOに癒してもうらこ
とです。

今になって考えれば、70歳の年寄りが、操作の難しいAIBOを使いこなし、
そのAIBOが母の心を癒してくれることは無理なことは容易にわかるのです
が当時はそれほど切羽詰った状態で、藁をも掴む想いで、購入しました。

AIBOを育てる作業は、まだ小学校だった私の子供たちがやってくれました。
AIBOは時折、犬らしいしぐさで、音をだしたり、首を傾けたりとかわいい
しぐさをするようになりましたが、それでも本物の犬とはほど遠いものです。
母親は大の犬好きでしたが、AIBOには全く興味を示しませんでした。

私は、ロボットはロボットとしての役目があり、人間に限りなく近いロボット
や犬のように人を癒してくれるロボットは必要ないと考えています。ロボット
は、ロボットであり、犬は犬であり、人は人なのです。

ロボットは、従来我々が行ってきたきたいろいろな作業を肩代わりしてやって
くれるようになりました。たとえば我々モノづくりの現場では、NC装置の普
及により、工具の磨耗さえ管理すれば、何千個でも何万個でも同じ部品を作る
ことが可能になり、半年後にリピート発注があっても、加工プログラムがあれば、
同じものを簡単に作ることができるようになりました。また製品を加工するいろ
いろなノウハウもプログラムに反映することが可能となり、情報の共有化も進み
ました。改めて考えると、汎用の工作機械で加工した経験があるのは、私の年代
の方が最後かもしれません。(笑)

上記のように、繰り返し同じことをさせたり、物事を記憶させたりといった作業
では、ロボットは、人の数倍の能力を発揮しますね。また、災害時に、倒壊した
建物に入り、生存者を見つけるなど、人が容易に立ち入れない条件下での作業に
は、ロボットは大変役に立ちますね。

考え方が古いとは思いますが、私はロボットとはあくまで道具としてのつきあいを
希望します。人生のパートナーとして、ロボットとつきあうことは、現状ではイ
メージできません。SF映画で、心を持ったロボットが登場しますが、私はロボ
ットに感情は必要ないと思います。

とはいえ、30年後の世界がどうなっているのかなんて、想像できません。ひょ
っとしたら、私の予想をはるかに上回るスピードで、ロボットは進化し、私たち
の生活に入り込んできているのかもしれません。みどりかわさん、学術的な視点
でお話できず、申し訳ありませんでした。(#むりですって・・・学術的なんて)